尊王攘夷(そんのうじょうい)
とは、「尊王」と「攘夷」を結びつけた考えで幕府を倒して外国勢力を撃退して、天皇を中心にして政治を行うべきという思想である。
ペリー来航時期に
尊王攘夷を主張し、外国勢力と戦う準備をしていたのは、水戸藩の
徳川斉昭だった。徳川家の親藩である水戸藩は幕府を守る立場であるが、権力争いや条約問題で幕府内で対立が起こり世の中が混乱していた。アメリカやヨーロッパの戦艦を見て脅威を感じはじめた
徳川斉昭は海を固め、大砲などを作ることで、外国に日本を植民地化させないよう軍事力を強化した。その後水戸藩の尊攘派は、長州藩と盟約をして
幕末から維新に至る尊攘活動をリードしていった。